概要
3Dプリンターを使い始めて半年、フィラメントの本数が増え、また当初購入したフィラメントのプリント品質が落ちてきたように感じてきたので防湿ケースを用意することにしました。
Amazonにはフィラメント専用の防湿ボックスは売っているのですが正直高すぎるのである程度は自作することとしました。
今回は以下のようなものを作成しました。
作製要件
- フィラメントが数本入る
- そのまま3Dプリンターに繋げられる
- 作製が楽
- 完璧に密閉されてなくてもいいとする
用意した材料
3Dプリンター用 PTFEチューブ 内径4mm 外径6mm
ボールベアリング シール付きベアリング 炭素鋼 6mmx17mmx6mm 606RS 20個入り
シリカゲル乾燥剤「なんでも除湿シリカゲル」20g×20個入り
SwitchBot 温湿度計
道具
- ドリル - 6mm
- 3Dプリンター
作成手順
ケースに穴をあける
なんとなく横並びに4本は入りそうだったので、適当な位置に印をつけてドリルで穴をあけます。
フィラメントリール置きを作成する
フィラメントリールがボックスの前で回るように置き場(スプーラー)を用意します。
今回はこちらのブログのデータをそのままお借りして作成しました。
http://projexam.com/blog/hotall/DIY.php?itemid=208&catid=17
1つのリールを置くのに4か所ベアリングが必要だったので計16個使う予定だったため、20個セットのベアリングを購入しています。
組み合わせる
ドリルであけた穴にテフロンチューブを入れていきます。1mで購入したものを大体の長さで4本に切りました。
テフロンチューブはホットボンドなどで固定する予定でしたがそれなりに穴とピッタリだったので刺しただけにしてあります。チューブの太さも内径2mmの方が湿度対策としてはいいと思うのですが、フィラメントが外に出にくくなることを危惧して内径4mmのものを採用しています。どちらを優先するかは好みになるかと思います。
フィラメントリール置きは写真の位置に両面テープで固定しています。
箱の外からフィラメントを引っ張るとスムーズにリールが回りました。雑な作りですが問題なさそうです。
完成
温湿度計はグラフで確認できるため、switchbotの温湿度計をつかっています。
蓋に両面テープで張り付けています。
シリカゲルはひとまず必要量が分からないため、20gパックを6つほど入れ計測していきます。
現在使用中のフィラメントを2本入れてあります。
ほとんど手間がかからずに作成できました。簡単安価でそれなりの性能が期待できるので参考にしてみてはいかがでしょうか。
防湿性能
収納後約一日経っての湿度は約12~13%まで下がりました。今後も継続して湿度をチェックしていきますが当初の目的はクリアしました!
追記
稼働から一週間、ほぼ10~11%で推移しています。この間プリントもしているので収納したまま運用も問題なさそうです。
タイムラプスでリールが問題なく回っているのも確認できました。
高さのあるものをプリントすると上の方に接続することになるので若干問題が出そうな気はしますが・・・しばらく高さのあるものをプリントする予定はないので先送りすることとします。